6人の物語
​三幸福祉会で働くそれぞれのスタッフが仕事を通じて得た体験があります。
​ここでは、6人のスタッフのそれぞれの物語をご紹介します。
介護の仕事のやりがいや魅力がきっと見つかることでしょう。
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尾西直人

職種  介護員
入職年 平成31年
出身校 関西国際大学

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柴田ありさ

職種  介護員
入職年 令和3年

出身校 関西福祉大学

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駒澤和希

 職種  介護員
 入職年 平成29年
 出身校 兵庫県立播磨南高校

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岩西太一

職種  施設長
入職年 平成18年
出身校 流通科学大学

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中里桃子

職種  介護員
入職年 平成28年
出身校 神戸医療福祉専門学校

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三谷恵

職種  支援相談員
入職年 平成23年
出身校 神戸学院大学

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挨拶が心を開く

尾西 直人

 職種  介護員
 入職年 平成31年
 出身校 関西国際大学

 私は大学卒業後、介護について全く知らないままこの仕事に就き、数年が経過しました。今まで、たくさんのご利用者との出会いと別れを経験し、様々な発見や学びを得る事が出来ました。その中で印象に残っている出来事をご紹介します。

 私が入職して間もない頃のご利用者A様とのエピソードです。A様はご自身のこだわりが少々強い面があり、自分も新人職員の時は、怒られることや、上手く関わることが出来ませんでした。しかし、そこで自分が諦めてしまったらこの先上手くいかないだろうと思い、まずは、A様に自分を受け入れてもらえるように積極的に自分から挨拶をする事から始めました。A様は何の仕事をしていたのだろう、趣味はなんだったのか、生活歴の情報を知ることをはじめ、先輩職員方がどのようなかかわり方をしているのか見て真似をしたり、A様との関係性を少しずつ深めていきました。

 ある日のことでした、普段なら絶対に爪切りをしようと言っても絶対にさせてもらえなかったA様自ら、「爪切り頼むわ」と自分を頼ってくれたのです。その時は、自分のことを少しは認めてくれたような気持ちになって本当に嬉しかったです。A様との出会いは、介護職としての仕事のやりがい、醍醐味を感じ、この仕事を選んで本当に良かったと思いました。(※エピソードに紹介されているご利用者と上記写真に映られているご利用者は別の方で関係はありません)

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私の大切な言葉

柴田 ありさ

 職種  介護員
 入職年 令和3年

 出身校 関西福祉大学

 「そこに愛はあるんか?」私はこの言葉が大好きです。私は相手を大切に想っている行動、言動全てを愛と捉えています。何か迷った時、モヤモヤした時、行動や発言する前にこの言葉を自分に問いかけます。すると私の中の答えが見えてきます。

 そして、もうひとつ大切な言葉があります。OJT担当者がいつも私にかけてくださった、「ゆっくりでいいよ。」という言葉。この言葉をかけてくれた背景には沢山の出来事がありました。この言葉を聞くと、緊張や焦り、モヤモヤした気持ちをほぐし、肩の力が抜け、平常心に戻してくれます。OJT期間が終わり、独り立ちした今でも焦ったり、不安になった時は、頭の中でゆっくり。ゆっくりと。おまじないのように言い聞かせます。何年経ってもこの言葉に私は助けられるのだと思います。

 そしてこの言葉に救われたのは私だけではありません。ご利用者は日々忙しい私たちに気を使っている時があるかもしれません。何かをする時、「ゆっくりで大丈夫ですよ。焦らずゆっくりしてくださいね。」と声をかけます。「忙しいのにありがとうね。」などとご利用者は言ってくださいます。するとリラックスして、スムーズにボタンをかけることができたり、自分でズボンを下ろすことができたりしました。

 これからも困っている人がいたらこの魔法の言葉をかけたい。肩の力がすっと抜けますようにと願いを込めて。

 「ゆっくり、ゆっくり」と。

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利用者主体で考える

駒澤 和希

 職種  介護員
 入職年 平成29年
 出身校 兵庫県立播磨南高校

 私は、高校を卒業して社会人になり、入職当時は任されている仕事をただこなす事に必死の毎日でした。この頃は介護の仕事の意味、介護の奥深さに気づかず、一日一日がただただ早く過ぎていきました。

 あるご利用者A様の対応している時です。A様から「やっぱり、あなたじゃないとだめだわ。」と言われました。特別な事はしていませんでしたが、不意に言われたその一言で、私はA様に頼りにされていることを改めて実感し、とても嬉しくなりました。

 この事を機に、ご利用者は何を望んでいるのか、望みを叶える為には何をどうすれば良いのか、何が問題なのか、利用者主体で物事を考える事ができるようになりました。特別養護老人ホームにご入居されておられる方は、90歳代の方や要介護度が重度な方が多くおられます。当然ですが、お亡くなりになられる方もいます。職員は看取りも行います。特別養護老人ホームで働くと、一日一日は儚くも貴重な日々である事を実感するようになりました。

 私は、ご利用者には、ほんの一瞬でも楽しんでいただけるように、ここにいてよかったと思っていただけるように、これからも私自身が成長し、ご利用者に笑顔を提供していきたいと思います。(※エピソードに紹介されているご利用者と上記写真に映られているご利用者は別の方で関係はありません)

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最期のことば

岩西 太一 

 職種  施設長
 入職年 平成18年
 出身校 流通科学大学

 93歳のJ様は食事もほとんど摂ることが出来ず、かなり衰弱し1日のほとんどをベッドで過ごされていました。奥様へもう長くないことを伝え静養室に行くと、その呼吸はこのまま止まってしまうのではないかと思えるほど浅くて弱いものでした。私の経験上、J様がもうすぐしゃべることができなくなるのは間違いありません。私は、J様に向かって「優しい奥様ですね。感謝を伝えたほうがいいですよ」と言うと、ニヤッと笑うとプイとあっちを向いて、いかにも亭主関白らしい素振りでした。奥様は寂しそうにJ様のほうを見ていました。次の日、J様は意識がなくなり、息を引き取りました。

 J様は奥様に「ありがとう」を伝えることなく天国に旅立たれたと思っていましたが、そうではありませんでした。
奥様が退去手続きにご来苑されたときに、「あの日、私も主人に『ありがとう』って言ってなかったから、『ありがとう』って伝えたの。そしたらね、帰り際に『ありがとう……』って小さな小さな声で言ってくれたの。それが、主人の最後の言葉でした。長年ねぎらいの言葉も、褒めてくれたこともなかったから、最後のひと言が『いい人生だった、幸せだったよ』と主人から言われたような気がして嬉しかったです。おかげで、この人と結婚して良かったと思って見送ることができました。」
 奥様は涙を浮かべながら話して下さいました。(※エピソードに紹介されているご利用者と上記写真に映られているご利用者は別の方で関係はありません)

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憧れの先輩

中里 桃子

 職種  介護員
 入職年 平成28年
 出身校 神戸医療福祉専門学校

 高校では陸上競技に励み、大学でも競技を続けようと思っていましたが、怪我で諦めてしまいました。体力があって動く事が好きなので、人の役に立てる仕事をしたいと思い、介護の道を志しました。

 清華苑には、専門学校の実習でお世話になり、コミュニケーションから実技までひとつひとつに『すごいなぁ』という印象を受けた職員さんがいました。自分もこんな対応が出来るような職員さんになりたいと強く思うようになり、そして一緒に働きたいという気持ちが強くなり清華苑を志望しました。

 入職後は、その職員さんから新人研修の指導を受けることができて嬉しかったです。私も後輩からそんな風に思って貰えるように仕事に頑張っています。

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おばあちゃんが最高に輝いていた日

三谷 恵

 職種  支援相談員
 入職年 平成23年
 出身校 神戸学院大学

 清華苑養力センターのスタッフから「今度、施設でシニアファッションショーを開催する事になったけど、おばあちゃんと一緒に出てみない?」と言われました。祖母は、もともと内気で目立つことは嫌いな性格なので、断ることは分かっていましたが、きっと出たら楽しんでくれるだろうし、家族みんなおばあちゃんが好きだから、みんなが喜ぶのだったら是非出てみようと思いました。
 予想通り本人は、「ムリムリムリ−!ノーノーノー!私は出ません!!」という反応。(笑) 仕方がないので、ギリギリまで本人には黙っておこうという作戦で当日を迎えました。渋々会場に連れてこられた祖母は少々困惑していましたが、ボランティアの学生さんと一緒に衣装やアクセサリーを楽しそうに選んでいたのでほっとしました。
ショーの本番では、たくさんのギャラリーを前になんとも言えない表情で恥ずかしそうにしていましたが、終わってみると「とても楽しかったわ」と言っていました。
 高齢になってあのような場で、自分が主役になる機会はあまりない事かもしれません。それを祖母だけじゃなく、支えている家族や職員、地域の方みんなが幸せで楽しい空間を作ってくださったことに感謝しています。
 あの場にいた人全員が幸せな気分になれたのではないかと思います。認知症もあるので家に帰った時にはファッションショーの事は忘れていましたが、あの時あの瞬間、祖母は華やかに輝いていました。